活用事業のご紹介

貴重な文化財 井伊直孝 産湯の井・花沢城跡

貴重な文化財

貴重な文化財を整備することができました。

今回ご紹介するのは、寄附金の使い道の一つ「観光、交流事業」です。市では、歴史観光ルート開発事業として、「井伊(いい)直(なお)孝(たか) 産湯の井」と「花沢城跡」の整備を行いました。目的は、これまで実施できなかった整備を行うことで観光ルートを確立させ、地域の活性化や観光客の誘致につなげることです。今回は、担当の生涯学習部 文化財課 鈴木源主査へインタビューしました。


「井伊直孝 産湯の井」~様々な方の笑顔に触れる機会となりました~

  • 井伊直孝 産湯の井
  • 静岡大学 名誉教授 小和田哲男先生の講演会

「「産湯の井」は中里地区で大切に守られてきました。平成25年に焼津市指定史跡となり、このたび寄附金の御協力をいただき、歴史的景観の整備をすることができました。」と鈴木主査。2017年の大河ドラマの主人公、井伊(いい)直(なお)虎(とら)の孫にあたる井伊直孝は焼津市中里で出生したと伝わり、それを示すのが「井伊直孝 産湯の井」と中里にある若宮八幡宮です。
「主に井戸の枠と敷地境の木塀を整備しました。修景を図ったことで、観光客の方に足を運んでいただきやすくなりました。周辺にある若宮八幡宮も含めて観光ルートとしてイベントを開催することができ、地元の皆さんもボランティアガイドを立ち上げるなど、とても盛り上がっています。」と鈴木主査。静岡大学 名誉教授 小和田哲男先生の講演会や井伊家ゆかりの地 滋賀県彦根市のマスコットキャラクターひこにゃんの来焼イベント、史跡巡りなどを行い、多くの方に参加していただいたそうです。


「花沢城跡整備」~歴史の面影が感じられる場所になりました~

  • JRと共催したウォーキングイベント
  • ひこにゃんの来焼イベント

「草木が生い茂り、立ち入ることさえ困難でした」
花沢城は、戦国時代に今川氏が駿河の西側の防衛拠点として築かれた城だと言われています。
「随所に堀などが残り、戦国時代の歴史の面影が偲ばれる、貴重な遺跡の一つです。遊歩道もでき、安全に見学していただくことができるようになりました。」
花沢城跡も整備できたことで観光ルートとして多くの人々に来ていただけるようになりました。先日、JRと共催したウォーキングイベントでは、花沢城跡、「井伊直孝 産湯の井」を巡るコースを約2800人が歩いたそうです。
こうして、歴史的な文化財が、ふるさと納税を通じて息を吹き返し、市民の方々や観光客など多くの方の笑顔を生み出しています。

生まれ変わった文化財・観光ルート

井伊直孝 産湯の井

  • 井伊直孝 産湯の井
    井伊直孝 産湯の井
  • 敷地境の木塀
    敷地境の木塀

花沢城跡

  • 花沢城跡 整備前
    整備前
  • 花沢城跡 整備後
    整備後

焼津市の文化財を広く活用していきたいと考えています。

花沢城跡で説明をする鈴木主査
花沢城跡で説明をする鈴木主査

「文化財の保存と活用は車の両輪です。観光部局と連携してこうした整備をこれからも続けていきたいです。」文化財は保存して後世へ伝え残すべきものですが、鈴木主査は「たくさんの方々に文化財へ触れていただき、歴史を感じ価値を理解していただくことが、文化財を保存伝承していく上でもっとも大切なことだと感じています。今後も工夫を重ねていきたい」と力強く語ってくれました。皆さまにご支援をいただき、生まれ変わった焼津の文化財を見に、ぜひ、焼津市へ足を運んでください。


井伊直孝 産湯の井

井伊直孝 産湯の井

花沢城跡

花沢城跡

  • 住所
    焼津市高崎